2012年10月22日

OZONEセミナー/JIA建築家と考える住まいづくり「住まいにおけるエネルギー」9月8日(土)報告

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「住まいにおけるエネルギー」
日時:9月8日(土) 11:00〜12:30
場所:リビングデザインセンターOZONE 8Fセミナールーム

講師:大川 直治(大川建築都市設計研究所):中澤 克秀(中澤建築設計事務所)
コーディネーター:児野 孝治(児野建築研究室)


住まいのエネルギーを考える時、エネルギー消費の少ない住宅機器を使うと言うことがイメージされると思いますが、本日はそれとは違う観点から住まいのエネルギーを考えて見ようと思います。住まいの良い室内環境を創ろうとした時、電気・ガス等の既成エネルギーを使った機械を中心としたものではなく、自然エネルギー・自然の力を利用することが大事になります。つまり、機械に頼よらないで気持の良い住まいづくりを心掛ける。「省エネルギー」のための住まいづくりではなく、気持の良い住まいづくりを考えることが重要です。このような観点で本日のセミナーを行います。と児野が説明。

次に大川さんが、温度・湿度等人間が気持良いと感じる環境を説明された後、気持の良い住まいづくりをするために、考えなければならない事を丁寧に説明されました。それは敷地の持つ条件を読み取る。風の流れを見つける。敷地の周辺を活かした建物配置を考える等自然に沿った住まいづくり。また、熱を逃がさない。日射を上手にコントロールする。通風を確保することも大切である。そして自然を取り入れるシステムを考えることも大切ですとお話されました。これらを実践された事例の紹介もされました。

最後に中澤さんが、自邸で取り組まれた自然の力を利用された住まいづくりを紹介されました。自邸であると言う事で一部には実験的なものも取り入れられ、とても興味深い住まいづくりの紹介でした。自分で住んでおられ、その効率・効果のお話には説得力のあるものでした。聴講された方々も興味を持って聴かれていました。

講義後の質問も多数あり、時間も少しオーバーしてしまいました。終了後も何人もの方が個別に質問に来られ、皆様大変興味をお持ちだと感じました。

●次回、11月19日『集まって暮らす魅力』〜2世帯、3世帯住宅から個世帯、シェアハウス、集合住宅まで〜 が開催されます。是非御参加下さい。
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20121119.html

JIA関東甲信越支部住宅部会 市民住宅講座WG:児野 孝治(児野建築研究室)
JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/
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2012年10月18日

OZONEセミナー/JIA建築家と考える住まいづくり「安心で長持ちする住まいづくりは足元から!」10月 13日報告

OZONEセミナー/JIA建築家と考える住まいづくり12年度第7回

「安心で長持ちする住まいづくりは足元から!」

   

日程:2012年10月13日(土)11:00〜12:30

場所:リビングデザインセンターOZONE 8Fセミナールーム

講師:濱田昭夫(TAC濱田建築設計事務所)/三澤 護(MMK建楽設計)

コーディネーター:河辺 近(ken-ken inc.,一級建築士設計事務所)

 

 河辺から、建築士との家づくりと施工業者との家づくりの違いや、日本建築家協会の住宅部会のガイダンス後、

本日のテーマに付いての概略、東日本大震災で見られた地盤、基礎の大切さを改めてお話をする。

 

 濱田さんからは、「震災から家を守る丈夫な構造の3原則とその実例」について、まずは地名から見る地盤の

成立ち、山、沼、谷などの他に鷺など鳥の名がある地名は注意しなければならない。川越で行われた事例にもとづき

砕石パイルの基本原理に付いて、液状化の防止に役立つ話、外構の塀など建物とは別に考えず建物と一体に考える

事が大切である。建築は間取りを考えるのではなく、間を計画する事の大切なポイントをお話しして頂いた。

 

 最後に、三澤さんより「地盤、杭、基礎、免震を考える。」について、制震、耐震、免震の違いについてのメリット、

デメリットについてのお話後、免震工法の各メーカーの違いについて、中でも採用された免震工法について、実例を

もとに説明され、注意点、役所からの指摘事項など具体的に説明頂きました。

 

今回の参加者は、13名。セミナー後、熱心な質問が相次いだ。出来れば時間をかけて説明をしたい所である。

全体的に、セミナーの印象はとても良かったように思います。次回に続く、、、

 

次回は11月10日(土)11:00〜12:30 JIA建築家と考える住まいづくり第8回セミナー

「集まって暮らす魅力」2世帯、3世帯住宅から個世帯、シェアーハウス、集合住宅まで

次回も是非ご参加下さい。

 

日本建築家協会 関東甲信越支部 住宅部会 市民住宅講座WG:河辺 近(ken-ken inc.,一級建築士設計事務所)記

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2012年06月18日

OZONEセミナー/JIA建築家と考える住まいづくり12年度第3回『住まいの“安心”と“安全”』

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セミナー報告


『住まいの“安心”と“安全”』

日程:2012年6月9日(水)11:00〜12:30

場所:リビングデザインセンターOZONE 8Fセミナールーム


講師:林秀司 (アトリエ塊)/飯沼竹一 (アトリエ24)

コーディネーター:宮島亨(V建築設計室)


住まいの“安心”と“安全”というテーマは住宅部会のセミナーでも大変重要なテーマの一つです。今回は、これまで同様建物の耐震性という視点も入れながらも、最近自治体でも被害想定の見直しがされたりしている中で、もう少し建物の周囲の話、地震の事や地盤の事を整理しましょう、というテーマでお話をしました。


まずセミナーの趣旨説明と合わせて、国や都等が出しているハザードマップや被害想定、地域危険度等を知ることも自分の身の回りの被害を小さくする減災の一歩であることを宮島よりお話ししました。

その後、まず§1として地震について、大きな視点から地震の種類やその発生の原因、震度の事などについて講師の林さん、飯沼さんにお話して頂きました。

次に§2として地盤について、地盤の種類や地盤による揺れ、被害の違い、地盤調査について注意して欲しい点について触れ、さらに昨年の東日本大震災でも被害の多かった地滑りや液状化について、林さんと飯沼さんに説明して頂きました。

そして§3として建物の耐震性の話を、まず建築基準法や品確法における耐震性や耐震等級について飯沼さんより説明して頂き、実際に耐震改修された事例を参考に耐震改修について林さんに説明して頂きました。


最後の質疑応答では

●地盤調査の種類にはどのようなものがあるのか?

●地盤改良にはどのような種類があるのか?

等といった質問が活発に出され、実際に現在住まいを新築される計画のある方からも地盤調査や地盤改良の質問が出されました。


今回参加された方は住まいの新築や、移転を検討されている方が何名かいらっしゃり、非常に熱心にメモをとりながら聞いていらっしゃいました。住まいの“安心”“安全”は建物だけの話ではなく、自分の住んでいる地域の防災上の特徴であったり、その地盤の特徴も大変重要であることが参加者の方の記憶に残ったのでしたら私たち講師側の考えたセミナーとなったのではないかと思います。

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2012年05月22日

LIXIL:GINZA SUMAIセミナーPart15 第2回(2012年5月)セミナー報告

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セミナー報告

『建築家と考える自分らしい住まい』〜 自分にとっての豊かな空間とは 〜
日程:2012年5月16日(水)18:15〜20:00
場所:LIXIL GINZA 8Fセミナールーム

講師:鈴木利美 (ダンス建築研究所)/高安重一 (アーキテクチャー・ラボ)
コーディネーター:中澤克秀(中澤建築設計事務所)

第1部では「どのような経緯を経て実現したか」をテーマに、講師の方がそれぞれ1軒の家に絞って、依頼のきっかけから設計時のやり取りをとおして、いかに『世界に一つだけの住まい』になっていったのかを紹介しました。その後、建築家が提案したことに対しての建主の反応や苦労した点等をコーディネーターから質問し、ディスカッションしました。

休憩を挟んで第2部では「こんなこだわりがある」をテーマに、幾つかの家の、その家ならではのこだわりが、やがてはオリジナル性を発揮した事例をそれぞれ数件、紹介しました。後半は受講者から質問を受け付けました。事例に対するピンポイントな質問や休み時間も図面を書いて質問した人もいたりして、受講者の熱心な姿を見てうれしくなりました。

なるべく退屈しないように、前半後半で切り口を変えて進めたことで、講師の方は準備が大変でしたが、それなりの手ごたえもあり良かったと思います。

●次回は6月6日(水)18:15〜 SUMAIセミナーPart15 第3回セミナー 『リフォーム再考』が開催されます。是非御参加下さい。

http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/sumai_part15.html

JIA関東甲信越支部住宅部会 市民住宅講座WG:中澤克秀(中澤建築設計事務所)記


JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/
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2011年04月25日

建築家と考える住まいづくり2011 第1回(4月)セミナー報告

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建築家と考える住まいづくり 2011年度 4月 セミナー報告
「始めての家づくり・どこに依頼する?〜建築家に期待すること不安なこと」2010年4月16日(土) 於:新宿OZONE

今年で16年目を迎えるOZONEのセミナーですが、本年度の第1回目をコーディネータ:大川直治、講師:濱田昭夫、中澤克秀で開催しました。

1995年の阪神大震災をきっかけに「これから家づくりをする方がたに正しい知識を伝えよう」と始まりましたこのOZONEでのセミナーも、15年を経てまたも東日本大震災と言う災害を体験することになりました。被災された方がたには、心よりお見舞い申し上げます。

今回のテーマは家づくりにあたって、依頼先としての工務店・ハウスメーカー・建築家の特徴を挙げて、違いを整理することにありました。昨年に引き続き、セミナー参加者に参加型のセミナーを体験していただく為、「総合」「性格」「お金」「設計」「施工」のカテゴリー毎に簡単なYES・NOチャートを作成して記入していただき、ご自分の思いを確かめながら聞いていただきました。

それぞれのカテゴリーでは参加者の方のチャートの結果が、完全に分かれる場合と、一つにまとまる場合との2極端な結果が印象的でした。各カテゴリーに付いて、ハウスメーカー・工務店による「設計施工」による家づくりと、建築家による「設計+施工」の違い、特徴有る敷地の設計対応や相見積りによる工事費用の検討、建築家による安全な建物への取り組みなど、それぞれの業種の特徴を説明してゆきましたが、その都度会場より質問などの反応があり、参加型セミナーの一つの成果を見たように思いました。

セミナー時間が1時間半で、少し短い感じがしましたが、セミナー後のアンケートも好評でした。セミナー開始前にも震度4の余震が有り、不安な状態の中お越しになった参加者の皆さまありがとうございました。

次回は5月28日(土)に第2回「建て主の私が希望する我が家〜我が家の夢・希望・要望 上手なまとめ方、伝え方」が開催されます。
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20110414.html

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住宅部会市民住宅講座WG:大川直治(大川建築都市設計研究所)記
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2010年10月30日

INAX・SUMAIセミナー10月「本当に必要なのは建主力」のセミナー報告

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セミナー報告
SUMAIセミナーPart12 第1回 『本当に必要なのは建主力』〜賢い建主になろう〜:2010年10月20日(土) 於: INAX GINZA

『本当に必要なのは建主力』〜賢い建主になろう〜と題し、講師:青井 俊季(建築家・青井俊季建築設計事務所),高橋 隆博 (建築家・アトリエ秀(しゅう))、コーディネーター:大川直治 (大川建築都市設計研究所)によりセミナーを行いました。

始めに大川より、生活パターン・職業・好みなど、生活観の多様化が進み、家を建てる場合建て主の生活観を作り手に伝え理解してもらうことが家づくりには不可欠であり、それが「建主力」につながると言うセミナーの切り口に付いてお話ししました。

前半は、青井氏より、「1、居心地の良い空間を知る」「2、どんな生活をしたいのか」と言う項目で、自分の好きな空間の認識と希望する生活観に即した事例を紹介していただきました。具体的な事例を見ながら、まずは自分がどんな生活を望んでいるか、自分を知る必要があるということでイメージを広げていただきました。

後半では、青井さんが「3、建て主に必要な知識」を紹介した後、高橋さんより、「4、安易に情報に惑わされない」「5、良い依頼先の探し方」という項目でお話しいただきました。インターネットや雑誌など家づくりに関する情報はあふれる程ありますが、情報源の信頼性と情報の質が大切であり、情報は集めても判断は専門家といっしょにやることが大切であることを説明しました。偏った情報に固執すると、偏った家づくりとなってしまいます。1戸1戸条件の違う家づくりでは全体のバランスが必要であるかと思います。また、建築家、工務店、ハウスメーカー、コンペ形式や紹介業など、依頼先によって家づくりの道筋がちがい、その違いを知った上で依頼するところを選ぶべきであり、「建主力」を最も発揮するべきところだと結びました。

前半後半を通して、これから家を作ろうとする建て主がやるべきことを紹介し、盛り沢山で焦点が絞りづらかったかもしれませんが、予定時間をオーバーした後も皆さん熱心で質問も活発に出たセミナーでした。

来月は11月17日(水)第2回セミナー『住まいづくり体験談』〜 建築家とのリノベーション 〜
JIA関東甲信越支部住宅部会HP
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai2010117.html

住宅部会市民住宅講座WG:大川直治(大川建築都市設計研究所)
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2010年10月29日

建築家と考える住まいづくり2010 10月特別セミナー報告

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セミナー報告
OZONE特別セミナー報告「日本の木で家を造りたい、その時どうする?」2010年10月16日(土)於:新宿OZONE 

住宅部会では、リビングデザインセンターOZONEと共催で一般市民を対象とした活動を毎月行っています。毎年10月は特別にゲストを招いて講演会を行っています。今年の特別企画は、「山、森林、環境」と「建築」に焦点を当て、 「日本の木で家を造りたい、その時どうする?」と題して林材ジャーナリストの赤楠雄さんをお招きして一般の人には判りにく い林業の現場や木材の流通などの解説から今、木材と建築を巡って どのようなことが起きているかを講演していただきました。木材のこととあって、会場は建築関係の方の参加が多くありました。

始めに、長野県上田に移り住んだ赤堀さんのご自宅の自然と多くのふれあいがある生活をご紹介いただきました。まず最初に、日本の森林資源の現状の紹介です。4割は戦後の人工林で戦後65年経つ現在はその蓄積量が増加 しており、間伐が必要だったり伐採時期を迎えた森林が増加している状態です。CO2削減の為、政府の推進もあり間伐材の出荷が進み、現在の国産材 の生産量の4〜5割を占めています。しかし、国産材の価格が低迷している為に林業の採算性は悪化しており、手入れ不足 で荒廃する山が増加している状況です。杉の丸太1本の生産者に払われる価格が3000円程度という数字には、その問題を痛感しました。出荷のコストダウンと良い材料が適正な価格で取引される環境の整備が急務であるのと、針葉樹ばかりだった植林から、広葉樹業を 復活させることも必要との提言でした。

次に日本の木で家が建てられるかということに関してお話しいただきました。外材の供給不安などから国産材の使用が増えており、プレカットの乾燥材や集成材など、国産材の使用割合は4〜5割になっており、量からすれば国産材での家づくりは難しい物ではないとのことです。しかし、安い外材の代わりとして使われているので、大壁で使われたり、合板だったりと手間ひまかけた木材が隠れてしまい安く使われるということで、林業に取っては必ずしも良いことではなく、木を見せるこだわりの住宅が増えて、相当な値段で使われることが望まれるということでした。

木の好きな人が、木の美しい家に住みたいといった時に、設計をし、材料を指定する建築家とその技術を持つ大工そして材料を供給する材木屋さんなどのコラボレーションが必要であり、その為に我々建築家が果たす役割は大きい物であることを痛感しました。

次回は11月20日(土)に第8回「我が家実現にかかるトータルコストを考えよう」が開催されます。
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/httpwwwjia-kantoorgmembersbukai20101120html.html

JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/
住宅部会市民住宅講座WG:大川直治(大川建築都市設計研究所)
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2010年09月22日

「吉村順三の宮殿設計」セミナー報告

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●「吉村順三の宮殿設計」セミナー報告
日時:9月17日(金) 16:00〜19:00 会場:建築家クラブ
司会進行:今井均(JIA住宅部会部会員)
講  師:上田 悦三(当時、吉村設計事務所担当者)、秋山 信行(吉村順三記念ギャラリー実行委員)

9月半ば、まだ日の高い夕刻4時から50名を超える方々が建築家クラブに集まりました。昭和35年に吉村順三氏が宮内庁から委嘱された宮殿造営に関する設計については、意見聴取を受けた10人の建築家も当時の宮内庁の関係者も現在ご存命の方はないそうです。

このセミナーでは、今となっては唯一の関係者、吉村順三氏の右腕として新宮殿の設計を担当された上田悦三氏の生のことばで当時の様子を余すことなくきくことができました。聞き役としての今井均氏の絶妙な進行によって、委嘱されるまでのこと、基本計画、そして辞職にいたるまで順を追って話は展開されました。秋山信行氏が準備した写真や図面などの資料は、上田氏の話をビジュアルに見せてくれて目を見張るものばかりでした。

上田氏の言葉によれば「ふだん寡黙な先生がこれほど饒舌にしゃべったのには正直驚いた」、当時のそうそうたる9人の建築家を凌いで吉村順三氏が宮内庁から設計を委嘱されることを決定する意見聴取の議事録をスライドで閲覧することができました。2時間以上に渡って氏が宮内庁関係者の質問に応えるかたちで述べている内容は、理想的な設計体制のあり方、日本の建築文化、ディテールや色彩の考え方まで広範に及びます。それは一貫して凛々しく勇敢で、相手に媚びることなく建築の理想そのものを直截なことばで語っているものでした。

つかの間のひとときでしたが、またひとつ建築家クラブで珠玉のセミナーが開かれました。

JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/
住宅部会部会員:神田雅子(アーキキャラバン建築設計事務所)
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2010年09月01日

INAX・SUMAIセミナー「柔軟な発想で考える住まいづくり」のセミナー報告

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第5回セミナー「柔軟な発想で考える住まいづくり」の報告−もっと自由に考えるオリジナルな住まい−
2010年8月18日(水)18:30〜20:30 於 INAX:GINZA 8階セミナールーム

講師:小林真人(小林真人建築アトリエ)宮島亨(V建築設計室)、コーディネーター:近藤昇(近藤総合計画事務所)でセミナーを開催しました。

まず近藤から今回初めての参加者を確認しましたが約3割の方が初参加でした。その為にJIAや住宅部会の説明を行い、その後「柔軟な発想で考える住まいづくり」についての考え方の解説を行いました。柔軟の反対で画一的な発想と言うところから「LDK」についての歴史や時代性を解説しました。

その上で小林さんに前半のセミナーを解説していただきました。小林さんは同じ平面であっても開口部や天井等で3次元や4次元になると全く違う空間になることをシュミレーションしながら解説しました。その後、実例でスキップフロアー住宅の空間解説をしました。 

前半終了後に小林、宮島、近藤で掘下げの解説を行いましたが、同時に参加者からの質問を受けての解説も行いました。これは前シリーズよりも開催時間が少なくなっていますので、質疑時間を省略しようと考えました。後半は宮島さんが世界中の地域から特色ある住形態を解説しました。そこには居間、食堂、厨房、浴室等の機能が無くても住まいが成り立つ、又、住まう人間行動の原点を解説しました。実例としてスキップフロアーの自宅と難波さんの箱の住居シリーズを解説しました。狭い空間でも考え方により違った住まい方を創り出すことが出来る話であったと思います。後半終了後も3人で掘下げの解説を行いました。

今回は31名の事前申込みと当日参加の6名を合わせた37名が申込み者となり、参加者は27名で新シリーズの水曜開催では最大の参加者となりました。7月のセミナー視察時ではPart10までは夫婦や子供連れの参加者が見られましたが、水曜日の夜開催の為にその様な方がいませんでした。会社帰りのサラリーマンが主体でしたのでセミナーの方法を聞き込み方に変えようと考えました。しかし今回では夫婦の申込みも見受けられました。参加者の方々は真剣にメモを取る方、話を納得しながら大きくうなずく方など色々でしたが皆さん解説終了後に拍手などをしていました。

アンケートの内容を見ますと「もっと実例が見たかった」等がありましたが、これは小林さんが用意してきた画像がシステム上、見せられなかったことが原因になります。しかし相対的には好評な意見でした。

次回は9月15日(水)第6回セミナー「自分らしい住まいの環境配慮」が開催されます。
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/ooiaeyyssyepart11-ae6oyyssye-oeethiacuiu.html

JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/
住宅部会市民住宅講座WG:近藤 昇(近藤総合計画事務所)
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2010年08月07日

JIA市民住宅講座7月「快適な住まいづくりにむけて」報告

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7月28日(水)に「快適な住まいづくりにむけて」というテーマで建築家会館にてJIA市民住宅講座が開かれました。コーディネーターが高木恒英(株式会社インターセクション)、講師が林秀司(有限会社アトリエ塊)と中澤克秀(中澤建築設計事務所)です。一般の参加者が4名と少人数でしたが、JIA市民住宅講座は熱心な方が参加するので、真剣に話しを聞いてくれて質問も活発に出ました。

講師はそれぞれ事例をふたつ用意し、林氏は夫婦の為の小さな住宅と吹き抜け空間をうまく使った住宅で、光をテーマに快適な暮らしを実現した手法を紹介しました。

私中澤は、風をテーマに敷地内に流れる風の道を読み取って活かした事例を紹介しました。ひとつは縁の下から中庭に吹き込む自然通風の家、もうひとつは道路よりの配置で、道路から流れる風を取り込み吹き抜けを通して2階に流す家です。またその窓に緑のカーテンを設置して外風を涼しくする説明をしました。

設備に頼らない自然力を使っての光と風の使い分け次第で、快適な住まいづくりが出来ることを感じていただけたら、幸いです。

次回は8月25日(水)第5回 「環境に配慮した住まい−本当のエコ住宅とは?」が開催されます。
http://www.jia-kanto.org/members/event/online/bukai20100825.html

JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/
住宅部会市民住宅講座WG:中澤克秀(中澤建築設計事務所)
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2010年08月05日

INAX・SUMAIセミナー「第4回 情報に振り回されない住まいづくり 〜建主力をつける〜 」 

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2010年 SUMAIセミナー −建築家と考えるこだわりの住まいづくりPart11−
「第4回 情報に振り回されない住まいづくり 〜建主力をつける〜 」 
  2010年7月21日(水)18:30〜20:30  於INAX:GINZA

講師:寺山実(寺山実建築工房)、庫川尚益(くらかわプラニング設計)、コーディネーター:湯浅剛(アトリエ六曜舎)で、セミナーを行いました。

インターネットの普及などにより、住宅に関してもさまざまな情報が飛び交う昨今、住まいづくりをはじめる建主にも、本質をとらえる判断力が不可欠となっています。そこで、今回のセミナーでは、建主の役割や責任、建築家との絆などを中心に話を進めました。

 まずは私、湯浅から、建築家協会や住宅部会の紹介、そしてセミナー内容のガイダンスを行いました。次に寺山氏が、住宅に関わるさまざまな情報の種類(インターネット/書籍/ショールーム/現場)について、そしてそれぞれの長所・短所、危うさについて、また情報を知る事、と判断する事の違いや、情報の整理とバランス感覚の重要性について、事例も少し交えながら説明を行いました。最後に、庫川氏が、建築家との協同作業によって「楽しい住まいづくり」を実践するということをテーマに、捨てる情報と拾う情報について、また建主と建築家が、それぞれ提示すべき情報とは何かについて、説明されました。そして建主の社会的責任という立場において、住宅から街並としての環境について考えることも大切だというお話に至りました。

家づくりを成功させるためには、性能や技術的な情報の蓄積をしてもあまり意味がなく、建主自身が理想とする「暮らし」とは何か、をまず考える事が大切であるということ。そして何より自分たちの考え方をしっかり把握して実現してくれる、信頼できる依頼先を見つけることが、最も重要なことなのではないか、というまとめでセミナーは終了いたしました。
少し難しい内容のセミナーとなったように感じましたが、受講生の皆さんは、とても真面目に最後まで耳を傾けていらっしゃっいました。

湯浅剛(アトリエ六曜舎)

●次回は8月18日(水)18:30〜 第5回「柔軟な発想で考える住まいづくり〜もっと自由に考えるオリジナルな住まい」が開催されます。
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20100818.html
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2010年07月23日

建築家と考える住まいづくり2010 第4回(7月)セミナー報告

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2010年度OZONEセミナー報告「建築家と考える住まいづくり」「快適な我が家実現のためのケーススタディ」
第4回セミナー「私にとって豊かな住まいとは?〜自由な間取りの家を考える」
2010年7月17日(土) 11:00〜12:30 於 新宿OZONE


今回、8名も参加があり、全員OZONEのHPからの参加です。講師として、児野孝治氏(児野建築研究室)と遠野未来氏(遠野未来建築事務所)にお願いして、15分ずつ自由なプランと自然素材について話してもらいました。それぞれ、似ているようでもあり、違うようでもある、建築家の話は固くなりすぎず良かったです。

今日の目玉はその後のワークショップです。仮想の敷地を渡して約30位の間に実際手を動かしてもらい、三人の建築家がその間を廻って色々聞いたり指導するのは、身近に建築家と触合えるいい機会だと思いました。私としても、初めての経験でどうなることかと思いましたが、アンケートにもあるように、“今日のセミナーは、リアルにしみ込むように響いてきた。”との感想もある。予想を超えて、たいへん好評でした。

今後もこのような機会を多く作って、もっと身近に触合えるセミナーにしていきたいと思いました。

次回は8月21日(土)に、第5回セミナー「みんなで一緒に住むことを考えよう〜快適な二世帯・多世帯住宅」が開催されます。
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20100821.html


JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/
住宅部会市民住宅講座WG:三澤 護(株式会社建楽設計)
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2010年06月28日

INAX・SUMAIセミナー「トークイベント〜住まいづくり、はじめの一歩〜」 セミナー報告

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2010年 SUMAIセミナー −建築家と考えるこだわりの住まいづくりPart11−
「第3回 トークイベント〜住まいづくり、はじめの一歩〜」 

2010年6月16日(水)18:30〜20:30  於INAX:GINZA

講師:大川直治(大川建築都市設計事務所)、郡山貞子(郡山建築設計事務所)、聞き手:三浦真紀(フリーライター)で、セミナーを開催しました。

今回は趣向を変え、建築の専門家ではない私・三浦が聞き手となり、「家づくり」にまつわる素朴な疑問を、素人目線で建築家に投げかけるという、トークイベント形式で行いました。当日はまず、家づくりがどのように行われるのか、どのようなところにポイントをおいて設計していくのかを知っていただくため、建築家のおふたりに事例を用いて解説してもらいました。郡山さんはプランの変遷も見せてくれました。建築家に依頼する場合、ともすると「建築家の感性を押しつけられそう」「奇抜な家になりそう」といったイメージを持たれる方もいると思うのですが、あくまでも家族の暮らし方や考え方、好みなどを汲み取ったうえで建築家が提案し、その家庭ならではの “オンリーワンの住まい”になること
が伝えられたのではないかと思います。

事例紹介後は、建築家(依頼先)との出会い方や選ぶポイント、建て主としてすべきこと、逆にしなくてもよいこと、気になるお金の話などを質問し、おふたりに答えていただきました。先に事例を紹介したことで、「たとえば、先ほどのプランの場合は○○○でした」など具体例を交えながら回答でき、これは参加者の方にとってもイメージが浮かびやすくてよかったのではないかと思います。また、当日の参加者は15名ほどで、質問も積極的にしていただきました。とくにお金にまつわる質問が多く、「坪単価」と「ローコスト住宅」についても解説しました。

建て主としてすべきことについては、大川さんは、「家づくりのための準備や勉強というと、建て主の方は建築の知識を身につけようとしがちですが、知識ばかりでなく、たとえばさまざまな建築物や空間を体験して“見極める目”を養ってほしい」と語りました。そしてもうひとつ建て主の大きな役割が、自分に合う建築家(依頼先)を探すで、「依頼先選びにはじっくり時間をかけてほしい」と、大川さん。

家づくりのはじめの一歩ともいえる依頼先探しは、実はとても難しい作業だと思います。とくに建築家に依頼する場合、出会いの場も限られていますし、我が家に本当に合う建築家と巡り会うためには時間がかかりそうです。でも、これから家を建てる皆さんにはぜひそこに労力を注いでもらい良い出会いをしていただきたいと願うと同時に、建て主と建築家との出会いの場、出会いやすい環境が、もっともっと広がってほしいなと思います。

記:フリーライター 三浦真紀

●次回は7月21日(水)18:30〜 第4回「情報に振り回されない住まいづくり〜建主力をつける〜」が開催されます。
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20100721.html

JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/
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建築家と考える住まいづくり2010 第3回(6月)セミナー報告

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OZONEセミナー報告「私のとって豊かな住まいとは?〜居心地の良い場所づくり」
2010年6月19日(土)於:新宿OZONE 

「私にとって豊かな住まいとは?〜居心地の良い場所づくり」と題して児野 孝治(児野建築研究室)によりセミナーを行ないました。梅雨の晴れ間の土曜日の午前11時から2時間、9名の方々が受講されました。今回は、ワークショップを行い、参加された方々に手を動かして戴きました。

始めに、大川氏よりJIA及び関東甲信越支部住宅部会のOZONEセミナーについての説明がありました。続いてセミナーに入りました。最初に、予め配布しておいた、9mmグリッドが書かれたA3の紙に受講者が現在住んでいる、住まいの平面図を書いてもらいました。平素住んでいる住まいの間取りを、なかなか思い出せなく、苦労されていました。「いかに住まいの事を考えず、また見ないで生活しているのかがよく判りました。」と、ある受講者のかたが言われていたのが印象的でした。それでも皆さん何とか書き上げました。次に、居心地の良い場所になる可能性がある手法と、その事例写真を紹介しながら、判り易く説明しました。受講者はメモを取りながら、興味深く聴いていました。

後半は、自分にとって何が居心地の良い住まい・場所なのかを考えてもらい、前半に書いてもらった平面図の、どこを修正したらもっと居心地の良い住まいになるかを考え、平面図を修整してもらいました。一般の人にとっては大変難しいワークショップでしたが、皆さん熱心に考え、書いておられました。時間が限られており、修正図は最後まで書き終わらなかった方もいましたが、住まいを創る時の参考になったようです。アンケートでも皆さん好評でした。尚、当日セミナーのお手伝い戴いた河辺氏、遠野氏にも受講者へのアドバイザーになってもらいました。

次回は7月17日(土)に第4回「私とって豊かな住まいとは?〜自由な間取りの家を考える」が開催されます。
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20100717.html

JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/
住宅部会市民住宅講座WG:児野 孝治(児野建築研究室)
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2010年05月25日

建築家と考える住まいづくり2010 第2回(5月)セミナー報告

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2010年度 OZONEセミナーの報告「建築家と考える住まいづくり」「快適な我が家実現のためのケーススタディ」
第2回セミナー 「我が家の暮らしを見つめ直そう〜夢・希望・要望の上手なまとめ方、伝え方」 2010年5月15日(土)11:00〜12:30 於 新宿OZONE 

「自分の家を持つ時に、我が家はどんな家にしたい?夢や、希望を実現するために建築家など、家づくりの専門家にはどのように伝えたら、思いのままに伝わるのか、伝えるべきポイントを整理して考えてみよう」と試みのセミナーを講師に高橋隆博(アトリエ秀)、コーディネーターに近藤昇(近藤総合計画事務所)の2人で開催しました。

講師の高橋さんは同じ条件で100人の建築家へ頼むと、100通り以上の案が出るほど考え方は多種に渡る話を切り口にしてハウスメーカーや建売業者と建築家との違いを解説しました。要望を伝えるに当たり、要望書と言う伝達方法を使いながらどの様なことを書いても、建築家はその表現より、その中に含まれる内容を読み解きすることを大切に考えている話も解説しました。住まいづくりでの「建て主の役割や建築家の役割」から実際にある要望書を映し出しながらこのような要望書で良いのかどうか?説明をしました。

解説の終了後、実際の要望がどの様な実施例になったのかを「吹き抜け空間」「居間」「トイレ」「浴室」等のキーワードを使い実例を映し出しながら解説をしました。その後に近藤も同じキーワードで建築家によっての違いを、実例を映しながら解説しました。2人の違いが良く分かり面白いと思いました。

最後には疑似体験として参加者に、実際に要望書を作成してもらい高橋さん、サポートの大川さん、近藤の3人が話し合いや解説を行いました。今回は申込者が5名と少なかったですが全員出席となりました。又、出席者の方々は現実に計画を持っている方が多く、要望書は具体的なものでした。その話し合いや解説は真剣で熱が帯び、時間は大幅にオーバーしてしまい制限時間の13時に限りなく近づいてしまいましたが、参加者の方々には建築家と話をする良い機会となったのではないかと思いました。もう少し時間配分を考えれば良かったかなと反省をするところです。

次回は6月19日(土)に第3回セミナー「私にとって豊な住まいとは?〜居心地の良い場所づくり」が開催されます。
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20100619.html

JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/
住宅部会市民住宅講座WG:近藤 昇(近藤総合計画事務所)
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2010年05月01日

4/24 市民住宅講座・第一回街歩き・住宅編が開催!

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4月24日。すっきりと晴れた気持ちのよい土曜日に、江戸東京たてもの園にて、市民住宅講座・第一回 街歩き・住宅編「日本の住まいと快適な暮らし」が開催されました。広報不足もあって、残念ながら参加者は少なめでしたが、内容はとても濃く、ひじょうに楽しいセミナーとなりました。住宅部会からは、郡山毅氏、寺山実氏、宮島亨氏、そして湯浅の4人が参加。栃木から御参加頂いた会員の方もいらっしゃいました。

最初は、江戸〜明治にかけてつくられた民家(農家)を中心に、当時の日本人の暮らしと住まいとの関係、快適に暮らすためのさまざまな工夫、そして間取りや構造(伝統和風木造〜在来軸組構法)、素材など、、寺山氏と郡山氏が中心となって、ひとつひとつ実際に見ながら、説明を行いました。「家の作りやうは、夏をむねとすべし。・・・・」という兼好法師の徒然草の考えが、そのまま実践されているような民家では、夏はとても涼しく過ごせる反面、冬は非常に寒く、当時の日本人は、とても我慢強かったのではないかと想像されます。

次は、より現代の住まいのスケールに近い明治時代につくられた「町屋」の原型ともいえる住宅を見学。シンプルで簡素ながら、外壁に「木」を使っていたり、素材や風合は、やはり現代の住まいとは大きく異なっています。そして大正〜昭和になると、現在のように南側にLDKなどの居室が配置された、今の形に近い住まいが見られるようになります。最初は「田園調布の家」 それまでの住まいとは異なり、より快適かつ機能的に暮らす、という意図がよくわかる平面プランとなっています。また建築家堀口捨巳による「小出邸」では、デザインから住まいを考えるという新しいアプローチ方法を読みとる事が出来ました。

そして最後は昭和に建てられた、前川國男邸。デザイン、そして「空間」をテーマに計画された住宅です。ダイナミックで、広がりのあるリビングでは、全員がゆっくりと、気持ちのよい時間を堪能していました。まずどのような空間で暮らしたいか、窓をどのように配置させるか、外とのつながりは、、、など。当たり前のようなことですが、骨格をしっかり考えることで、より楽しく快適な住まいづくりが実現するのだな、とあらためて感じました。最後は、ビジターセンターで全員でお茶を飲みながら、楽しい建築談義に花を咲かせ、、そして帰路につきました。

次回は、5月22日(土)街歩き第2弾・街並編「街並から学ぶ・住まいの外観と外構」 
建築家・宮脇檀氏が全面的に関わった「高幡鹿島台ガーデン54」を見学しながら、街並に関わることを中心にお話をしたいと思います。
是非ふるって御参加下さい! 詳細はこちら↓
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20100522.html

JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/
住宅部会市民住宅講座WG:アトリエ六曜舎・湯浅剛
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2010年04月27日

建築家と考える住まいづくり2010 第1回(4月)セミナー報告

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建築家と考える住まいづくり 2010年度 4月 セミナー報告
「家づくりへの期待と不安解消! 〜家づくりの基本を知ろう」2010年4月17日(土) 於:新宿OZONE

コーディネーター:大川直治、講師:濱田昭夫、中澤 克秀でセミナーをおこないました。今回のテーマは家づくりにあたって、工務店・ハウスメーカー・建築家の特徴を挙げて、違いを整理することにありました。また2010年度はセミナー参加者に体験型のセミナーを味わってもらうという隠れたテーマがあります。そのため、簡単なYES・NO チャート(画像参照)を作成して参加者に記入していただき、どのコースに当てはまったか、どこがポイントだったのかを聞きながら、臨機応変に事例を交えて話をふくらませていきました。「自分が家づくりに関してこだわっていることは、どんなことなのか?」と言ったことを確認しながら、具体例の映像を見ての参加者と建築家のやり取りはこれまでのセミナーにはない感じでした。参加者は当日40年ぶりの4月の雪という寒い中のためか少なかったのですが、そのぶん密にやり取りができたのではないかと思っています。

YES・NO チャート作成にあたっては、住宅部会の面々にお手伝いをお願いしながら楽しんで作成できました。項目別に「総合」「性格」「お金」「設計」「施工」と分けて作成し、ホップ、ステップ、ジャンプとYES・NOを答えて行くと、あなたは「建築家」向きとか「ハウスメーカー」「工務店」向きなど、ゲームのように当てはめます。このやり方は応用が利き、またもっと突き詰めるとより良いものができそうな気がします。

事例は数件用意し、偶然にも3人とも、2世帯、3世帯、3所帯住宅という、複雑な家族構成を設計力で紐解くといった事例を用意していました。世帯住宅というテーマでもできるのではと感じました。(8月のセミナーでは、世帯住宅をテーマにします)

当日、寒い中でお越しになった参加者の皆さまありがとうございました。

次回は5月15日(土)に第2回セミナー「我が家の暮らしを見つめ直そうー夢・希望・要望の上手なまとめ方、伝え方」
が開催されます。
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20100515.html

JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/
住宅部会市民住宅講座WG:中澤克秀(中澤建築設計事務所)
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2010年03月12日

INAX SUMAIセミナーPart10 第5回セミナー報告

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INAX SUMAIセミナーの報告
「建築家と考えるこだわりの住まいづくり Part 10」
第5回セミナー「住まいの環境問題を考える」
―エコ・省エネ・温暖化から始まり環境はどの様に― 
2010年02月27日(土) 13:00〜15:45   於 INAX:GINZA

「住まいの環境問題を考える」と言う大きなテーマの中でも、「エコ・省エネ・温暖化」の問題に絞り、片倉隆幸(片倉隆幸建築研究室)秋田憲二(HAK)の講師を迎え、近藤昇(近藤総合計画事務所)のコーディネーターでセミナーを開催しました。

セミナー前半は、首都圏を活動の場とする秋田さんに都市型省エネの考え方として、壁面緑化や屋上緑化、パッシブソーラ等の解説をしていただき、実例として屋上緑化の建物で技術的な話やメリット・問題点を話していただきました。後半は岡谷と言う地方都市を活動の場とする片倉さんが各種省エネとなる建物構造や冷暖房方式の解説を行い、実例3例を取り上げて話していただきました。

夫々の解説の後で講師・コーディネーターで掘下げや補足説明等を行いました。秋田さんの話では屋上緑化にかかる費用は?と、逆に予算内で出来る屋上緑化を考えて植栽の樹種を決めていくなど具体的な話をしました。片倉さんとは地方都市ではあえて緑化と言う考えは無いが、建物全体が構造体や断熱がしっかりとしていることを基本として、その中でパッシブソーラ等の省エネを取り入れていることや、減築改修や転用材料を使用したリフォームで省エネを考えた話の詳細を掘下げました。

最後に近藤が自宅や事務所で取り入れている省エネ対策から、地下水利用の屋根散布や壁面緑化、エネファームの話と大規模改修による実例で「使い切ることが一番の省エネになる」主旨を話しました。質疑を各掘下げの話の中で同時に行いましたが、興味を持つ方からはかなり具体的に質問が出ました。

環境問題については範囲が広い為に、範囲を決めて各々の解説を行う必要があります。今回の申し込みは25名でしたが、当日は雨天で少し寒かった為に、出席者は8名に留まり少し寂しかったです。アンケートでは「具体的なデータをもっと示して欲しかった」と言う意見がありましたが、実例のデータとメーカーや世間的平均データ等との誤差などを考えると絶対値ではない為になかなか難しい意見と思いました。しかしデータが欲しいと言う出席者にはもう少し他の方法でのデータをお知らせする必要があると思いました。

次回は3月27日(土)に第6回セミナー「建築家と考えるリフォーム」―知っておきたい住まいの10年後、20年後―を庫川尚益さん、中西ヒロツグさん、三上紀子さんが担当して開催されます。
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/sumai20100327.html

JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/
住宅部会市民住宅講座WG:近藤 昇(近藤総合計画事務所)
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2010年01月25日

SUMAIセミナーPart10 第4回セミナー報告  at INAX GINZA

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セミナー報告
SUMAIセミナーPart10 第4回 「住まいの構造・工法を知ろう」〜安全で安心な住まいとは?〜:2010年01月23日(土) 於: INAX GINZA

「住まいの構造・工法を知ろう」〜安全で安心な住まいとは?〜と題し、講師:神田雅子(アーキキャラバン建築設計事務所)湯浅剛(アトリエ六曜舎)、コーディネーター:大川直治(大川建築都市設計研究所)によりセミナーを行いました。快晴の土曜日の午後、36 名の申込者で受講者は18名。「安心で安全な住宅を造る」と言う題材に付き
ましては半年のセミナーPARTの中でいつも取 り上げられている項目です。幾つかの項目がある中で今回は住宅の構造に付いてのお話です。専門的な言葉も出てくる中、内容の濃いセミナーとなりました。

始めに、大川より建築士の就業先分布を示しながら住宅を設計する建築家との出会いに付いて話しました。

前半は、湯浅氏が住まいの構造について、「地盤」「構造と工法」「正しい施工」と言う観点から、各々に付いて具体的な内容を提示して行きました。構造と工法の部分では、木造・鉄骨増・RC 造・混構造などの構造別にそ
れぞれの長所短所を事例紹介しながら分かりやすく説明しました。構造と工法の違いが整理されるとともに、それぞれの特徴を表した工事過程の事例写真を見ることにより、より理解度が増したかと思います。

前半を受け後半は、神田氏が「既存建物の改修(リフォーム)」「安全安心の為の住まいの法律と制度」と言う項目で話しました。建築基準法の構造規定の変遷をもとに自宅の耐震基準がとの程度のものか?を確認するとともに、「誰にでもできるわが家の耐震診断」を配布し一般診断の紹介をしました。木造住宅の耐震要素である壁の強さや土台との固定などの説明も有り前半の構造工法の説明をより分かりやすく紹介できたかと思います。法律と制度に付きましては、客観的性能評価基準として住宅性能表示を紹介し、構造や火災時の安全性など、建主さんの意志を設計者に伝える指標として有効に利用できることを示しました。その他、瑕疵担保履行法・長期優良住宅・住宅エコポイントなどの最近できた法律や制度に付いても紹介しました。

前半後半を通して、一般の方にとっては盛り沢山で幾分専門的な内容にもかかわらず、皆さん熱心で最後の質問も活発に出て、時間を少々オーバーして終了しました。アンケートでも皆さん満足していただいた内容でした。

来月は2月27日(土)「住まいの住環境を考える」〜住まいづくりと暮らしのエコ〜です。
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/sumai20100227.html

JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/
住宅部会市民住宅講座WG:大川直治
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2009年11月19日

エクスカーション「江戸の粋、東京の粋」-3

根津美術館で集合写真.JPG根津美術館アプローチ.jpg根津美術館内部.jpg
ここから「東京」の散策です。ゆりかもめで新橋へ。地下鉄に乗り換えて表参道まで一気に移動です。
表参道の交差点から南青山方向へ。通りには著名建築家の建物が並びます。プラダブティック、カルティエ、ザ ジュエルズ オブ アオヤマ、ヨックモック、フロムファースト、コ
レッツィオーネ。70年代から現代までを一堂に見ることが出来ます。外装仕上げ材がタイルからガラスへ、建物形状も立方体から自由な形へ、時代背景・建築技術などを考えながら見ると大変に興味深いです。
そしてリニューアルオープンしたばかりの根津美術館の見学です。設計は隈研吾氏、建物の案内・説明を本プロジェクトを担当された斉川氏からお話し頂きました。歴史ある根津美術館の新館計画、当初より地域に対しての配慮や、庭園の保存、大屋根の形状検討等、担当者ならではの苦労話がありました。伸びやかなボリュームのメインホールを中心に展示場が配置されています。展示物、展示空間、共に楽しめました。ここで参加者全員で記念撮影です。
夕暮れ時の中を山田守邸へ移動。外観だけの見学予定でしたが、ギャラリー内部の見学ができました。円筒の螺旋階段。扉は階段に併せて曲面を描いています。細部まで徹底してデザインが貫かれて刺激的でした。最後の見学地、岡本太郎記念館へ。一日の移動で疲れ切っていた参加者ですが、展示物、アトリエを見て圧倒されながらも、少なからずパワーを貰った様でした。今回のエクスカーションはここで解散となりました。
下町に残る江戸、戦前の東京の古い建物。川沿いのマンションの間に残っている江戸からの景観。そして戦後の東京の表参道。とても変化に富んだ行程で、江戸・東京を再認識した一日でした。
参加者:市村宏文@株式会社エルスト
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